問題解説
第34回文具検定全国模擬試験に多数のチャレンジありがとうございました。下記に出題しました問題や解答に関する解説を行っています。

あかしや問題解説
問題正解解説
1書道筆の購入時についているサヤ(透明キャップ)の扱い方で正しいものはどれ?

使わずに破棄する透明キャップは輸送・販売時に穂が傷まないように保護のためについています。筆を使用したあとにこのキャップでしまおうとすると、穂を傷めてしまったり、湿気による腐敗・悪臭のもととなります。キャップは破棄して、筆巻を使ってください。
あかしやのSNSでも「知らなかった!」と大反響の投稿でした。
2日本に筆の製法を伝えた人物は?
空海遣唐使と供に中国に渡った空海が毛筆の製造を修めて帰り、大和の国の住人、清川という人に伝授したのが、奈良筆の、そして日本の筆づくりの最初といわれています。奈良筆は、その歴史と伝統に培われた匠の技と心を継承し、高い品質を守り抜いています。
3半紙に2〜4文字を書くのに適した書道筆(太筆)のサイズは?
3号(軸径約13mm)半紙に2〜4文字書くのに適した太筆のサイズは、3号級です。なお、1号級は条幅用、6号級は中字用、8号級は名前書きや細字に適しています。
4書道筆の規格「長鋒」「中鋒」「短鋒」は何を示している?
穂の太さに比した穂の長さ穂の長さが穂の太さの約5〜6倍のものを長鋒、約4〜5倍のものを中鋒、約3〜4倍のものを短鋒としています。(メーカーにより基準が異なります。)

5筆メーカーあかしやが、初心者が楽しく書に馴染めるようにとの思いを込めて商品開発しているシリーズ名は?

書写楽シリーズ筆を持つ位置がわかる筆、コシが強くて書きやすい筆、カラフルな筆、お手入れが簡単な筆、固まったり穂先が曲がってしまってもお湯で戻せる筆、楽しいデザインの墨液など、初心者が使いやすい工夫を凝らした「書写楽」シリーズを発売しています。

6試筆の際によく書かれる「永」という字の点画には、書に必要な技法が全て含まれている。その技法は何種類?
8種類@点A横画B縦画CはねD右上がりの横画、E左はらい、F短い左はらい、G右はらい、の8種類。
「永字八法」と言われ、試筆の際によく使われます。

72020年度から小学1・2学年書写で導入され始めた「水書」で、使わない用具はどれ?

紙の表面に特殊な加工がされた「水書用紙」に水をつけた筆で書き、乾くと消えるので何度も練習できます。墨を使わないため汚れず、準備や片づけが簡単というメリットもあります。
水書専用の筆や水筆ぺんも発売されています。
8書き味とデザイン性を備え、和紙で装飾したあかしやの筆ペンの名称は?

古都あかしや新毛筆「古都」は、京友禅や江戸小紋など洗練された日本の伝統文様の和紙や、モダン柄の和紙で装飾した筆ペンです。奈良筆の製筆技術を生かした穂先で書き味にも優れています。
9細筆の正しい使い方は?
穂先から3分の1程度を捌いて使う細筆は墨をつけるところだけ(穂先から3分の1程度)を捌いて使用します。
捌きすぎてしまうと細筆としての機能が失われてしまうため、使用後も水で洗わず湿らせた半紙や布などで穂先を整えながら墨をぬぐいとっていきます。

10太筆の使用後の手入れ方法は?
墨をよく洗い流し、十分乾燥させ保管する筆についた墨を洗い流さないと、墨に含まれる膠(にかわ)や糊の成分で固まり、穂先の割れや切れ毛の原因となります。キャップをすると毛が乾燥せず、腐る原因となります。



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