問題解説
第34回文具検定全国模擬試験に多数のチャレンジありがとうございました。下記に出題しました問題や解答に関する解説を行っています。

規格・呼称問題問題解説
問題正解解説
1次の紙のサイズのうち、どれが一番大きい?
A3選択肢での大きさは、A3→B4→A4→B5の順になります。因みに、A列・B列の紙の標準規格寸法は次のようになっています。呼び方・寸法(mm)
A0・841×1189、A1・594×841、A2・420×594、A3・297×420、A4・210×297、A5・148×210…。B列はB0・1030×1456、B1・728×1030、B2・515×728、B3・364×515、B4・257×364、B5・182×257…。

2紙の長辺を綴じるファイルの呼称は?

S型紙の長辺を綴じるファイル・バインダーはS型(Sideopening)と呼ばれています。短辺はE型(Endopening)です。JISS5505で規定されています。

3JISの6号ノートは、セミB5サイズの179×252mm。では、本来の「B5」のサイズは?
182×257mm昭和38年頃までは、大学ノートなどと呼称されてB5正規サイズの182mm×257mmでした。当時は、原紙の四六判(768mm×1091mm)でB5を、8丁取りとしていました。しかしB列本判(765mm×1085mm)の原紙を使うようになって、それまでの8丁取りを、コストダウンや無駄なく紙を使う工夫として9丁取りとしたため、B5より少し小さくなりました。その小さくなったサイズ、つまり179mm×252mmを「セミB5」と称して各社から発売、昭和40年から始まったJIS規格にもノートや便箋の規格の一つとして加えたのです。本来のB5より少し小さいことから「セミ」を冠したといわれています。
4ファイルの一般的な収容枚数は1mmあたりコピー用紙何枚分と定められている?
10枚日本ファイルバインダー協会でコピー用紙(64g/u)10枚と定められています。
5日本で使っている紙のサイズは、A列とB列があるが、ISO規格のサイズは?
A列ISO規格には、AとBがあり、Aは、日本のA列と同じですが、Bは、日本のB列とサイズが異なり、日本のB列はISO規格ではありません。因みに何れもタテ、ヨコの比率は1:√2です。
6ファイルの一般的な表示サイズで「背幅」の英文略名称は?

日本ファイルバインダー協会(FBA)の統一名称規定で背幅はT(thickness)と定められています。因みにHはheight(高さ)、Wはwidth(幅)です。

7横罫ノートのA罫の罫幅は7mm、それではB罫の罫幅は何mm?

6mmA罫は7mm、B罫は6mmです。その他にC罫は5mm、U罫は8mm、UL罫は10mm。

8ノートの罫でW罫とはどのような罫?
無地(白地)のノートノートの表紙によく「A」とか「B」などの記号が表示されていますが、これらは罫線の種類を表しています。スタート当時のJIS規格の規定でメーカー団体が決めた記号を「参考」として、表示することが望ましいとする紹介から、現在まで継続されています。因みにW罫のWはホワイトの頭文字で、無地のノートの事を指します。
9次のうち、芯が軟らかい鉛筆は?
JISで9Hがもっとも硬くて色が薄いと定めています。硬度記号6Bから9Hに至るまで硬さが増加し、9Hから6Bに至るまで線の濃さが増加します。6B〜B、HB、F、H〜9Hの17段階あります。なお、JISでは定めていませんが、平成20年には、三菱鉛筆がuni発売50周年を記念して5種の硬度を加えた10Bから10Hまで22硬度のシリーズを発売しました。
10いわゆる窓あき封筒で宛名の透視が目的でない窓の形状をJISでどのように規定している?
自由位置範囲は決められていますが、その規定の範囲内であれば形状は自由としています。


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