問題解説
第34回文具検定全国模擬試験に多数のチャレンジありがとうございました。下記に出題しました問題や解答に関する解説を行っています。

製品問題問題解説
問題正解解説
1アドレス帳など本文の項目をわかりやすく見つけるために、小口を階段状に切り抜く加工とは?

見出し抜きアドレス帳や住所録によく見られる加工です。最近では手帳でも見出し抜き加工(月見出し等)をするものがあります(見出し抜き後印字加工をする場合もあります)。

2ノート製本の内、ステープラー(ホッチキス)の綴じ針で製本するのは?
針金とじJISではノートの製本を、@糸とじ製本A金具とじ製本B無線とじ製本の3種類が規定されています。針金とじは金具とじ製本の1種で、ほかに、らせんとじ、ツインリングとじがあります。一般的には、針金とじをワイヤーステッチ、らせんとじをスプリングもしくはスパイラルと呼んでいます。また、糸とじ製本には、ミシンとじ方式、かがりとじ方式があります。
3○△□や文字・図形などをくり抜いた定規の名称は?

テンプレート薄い板に文字・図形などの外形をくりぬいた製図用具のことをテンプレートと呼びます。

4鉛筆の芯だけをはさんで使う筆記具は?

ホルダー鉛筆の芯だけをはさんで使う筆記具をホルダーと呼びます。

5一般的な鉛筆の芯の原料は黒鉛と何?
ねん土鉛筆の芯の主原料は黒鉛と粘土です。ちなみにシャープペンの芯の主原料は黒鉛と合成樹脂です。
6マーキングペンに内蔵されているインキ貯蔵体には2つの方式がある。一つは中綿式、もう一つは?

直液式中綿式は、マーキングペン本体にインキを含んだ中綿(インキを含ませた貯蔵体)を内蔵し、その中綿に接触するようにペン先が取り付けてあります。インキは毛細管現象によって中綿からペン先に伝わり、ペン先を筆記面にあてることにより筆記ができるようになっています。利点は気圧の変化に影響されにくいことです。直液式は中綿式と異なり、マーキングペン本体にインキが直接充填されています。

7一般的なシャープペンシル芯の原料は黒鉛と何?

合成樹脂シャープペンシルの芯は、鉛筆の芯に比べて細いために、鉛筆の芯(黒鉛と粘土)と同じ材料では、折れやすく、強度を増すために、粘土に代わる素材として合成樹脂が使われるようになりました。なお、ぺんてるが1962年(昭和37年)、世界初の粘土芯に代わる合成樹脂を使用した「ハイポリマー芯」を開発しました。

8万年筆の描き線の太さは、アルファベットで表示するが、一般的に中字を表わす表記は?
EF(極細)、F(細)、M(中字)、B(太)、BB(極太)。この記号は万年筆メーカー各社が使用しており、一般的な表記の方法です。メーカーによっては、これ以外にも細かくペン先の太さを分類している場合もあります。

9一般的に高級万年筆の金ペン先の先端に多く使われている高価な金属は?

イリジウム万年筆のペン先は耐酸性と耐磨耗性が必要です。ペン先には14〜21金が使用されていますが、金は磨耗に弱いので硬い金属であるイリジウムを尖端に使い、磨耗を防いでいます。イリジウムは希少金属であり、高価なため、1万円以上の高級万年筆に使用されています。低価格品にはステンレスや鉄をメッキしたものが使用されています。

10万年筆は、インキタンクからペン先にインキを運ぶ細い溝が掘られているが、インキを運ぶのは何現象?
毛細管毛細管現象はインキが一気に流失しないために採用された機構です。1883年にアメリカのウォーターマンが毛細管現象を応用した万年筆を開発しました。



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