問題解説
第35回文具検定全国模擬試験に多数のチャレンジありがとうございました。下記に出題しました問題や解答に関する解説を行っています。

製品問題問題解説
問題正解解説
1アドレス帳など本文の項目をわかりやすく見つけるために、小口を階段状に切り抜く加工とは?

見出し抜きアドレス帳や住所録によく見られる加工です。最近では手帳でも見出し抜き加工(月見出し等)をするものがあります(見出し抜き後印字加工をする場合もあります)。

2製本されたものでページが入れ替わった状態の不良品をなんと言う?
乱丁帳合順番が山(台)単位で入れ替わる、または、折方を間違い、ページ順が入れ替わることです。同じような現象で、落丁=山(台)単位でページが脱落(抜け落ち)したもの、変丁=折山の中2枚(4ページ)に糸が掛らず脱落(抜け落ちる)する現象などがあります。
3手帳の仕上げ工程のひとつで表紙に中身を糊つけして機械や手作業で貼り付ける(合本)することを何という?
くるみ一般的に機械でくるみ作業をすることが多く、ロットが少ない場合やサイズ、厚み、変形等機械的制約に合わない場合は手作業にてくるみをします。なお「コルブス社」製のくるみ機使用が多いことから、くるみ機械を通称「コルブス」と呼ぶことが多くあります。
4ノート製本の内、ステープラー(ホッチキス)の綴じ針で製本するのは?
針金とじJISではノートの製本を、@糸とじ製本A金具とじ製本B無線とじ製本の3種類が規定されています。針金とじは金具とじ製本の1種で、ほかに、らせんとじ、ツインリングとじがあります。一般的には、針金とじをワイヤーステッチ、らせんとじをスプリングもしくはスパイラルと呼んでいます。また、糸とじ製本には、ミシンとじ方式、かがりとじ方式があります。
5ラーフルと呼ばれている文房具は?
黒板消し文具業界では一般的に黒板消しのことをラーフルと呼びます。

6○△□や文字・図形などをくり抜いた定規の名称は?

テンプレート薄い板に文字・図形などの外形をくりぬいた製図用具のことをテンプレートと呼びます。

7鉛筆の芯だけをはさんで使う筆記具は?

ホルダー鉛筆の芯だけをはさんで使う筆記具をホルダーと呼びます。

8一般的な鉛筆の芯の原料は黒鉛と何?
ねん土鉛筆の芯の主原料は黒鉛と粘土です。ちなみにシャープペンの芯の主原料は黒鉛と合成樹脂です。
9ホワイトボード用マーカーのインキ成分のうち、主な添加剤は、樹脂と何?

はく離剤はく離剤を添加して消せるようにしています。

10一般的なシャープペンシル芯の原料は黒鉛と何?

合成樹脂シャープペンシルの芯は、鉛筆の芯に比べて細いために、鉛筆の芯(黒鉛と粘土)と同じ材料では、折れやすく、強度を増すために、粘土に代わる素材として合成樹脂が使われるようになりました。なお、ぺんてるが1962年(昭和37年)、世界初の粘土芯に代わる合成樹脂を使用した「ハイポリマー芯」を開発しました。



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